地震及び津波により引き起こされる電離層擾乱をTEC 観測で捕捉する場合、TEC 絶対値に対し地震の影響によるTEC 変動幅が小さく(0.5TECU 以下)、周期も短い(10 分以下)ことから、短時間(30 分以下)の微小TEC 変動を検出する必要がある。本研究では各観測時刻の前後7.5 分のTEC 値を2 次関数近似し、近似値と観測値の差をTEC 偏差とした。国内で発生した十勝沖地震地震の場合、国土地理院の高密度なGPS 観測網を利用することができ、更に地震発生時の衛星配置が良好(高仰角にPRN24 衛星、本州から震源方向の低仰角にPRN13 衛星)なことから電離層擾乱の移動方向、移動速度、高度幅などを容易にも求めることができた。以下は地震発生後の地震による大気振動がF 層に達し電離層擾乱を引き起こしている状況を示す。 詳細 Retry Home