GPS精密解析ソフトウェア GpsTools : サポート 補足
GPS Precise Analysis Software GpsTools : Support Supplemental Information

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No.1 ファイアウォール中からのデータダウンロード

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

データ/プロダクトダウンローダを使って、ファイアウォール内からダウンロードを行うと、ダウンロード中で停止してしまう。

回答/対応策 :

GT0.6.3中で使用しているdosコマンド"ftp"がpasvモードをサポートしていないためファイアウォール中からftpが使えない場合があります。
ftpが可能かどうかはwindowsコマンドプロンプトを表示させてftpコマンドを手動で実行してみることで確認することができます。もし停止してしまった場合はいったん画面を閉じて再起動して下さい。
ファイアウォール中からのダウンロードを可能にするため以下パッチを適用下さい。パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p1下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p1.zip


No.4 パラメータ推定異常終了

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

パラメータ推定時にdos窓(コマンドプロンプト)が一瞬表示された後、パラメータ推定画面が消え、推定が異常終了してしまう。(Matlab v.7.0.1以上)

回答/対応策 :

GpsTools中で使用しているIntel MKL(行列演算ライブラリ)の初期化問題で異常終了する場合があります。(MKL参考情報) 対策として以下の手順で実行環境の環境変数KMP_DUPLICATE_LIB_OKを設定して下さい。

(1) マイコンピュータを右クリックしプロパティを表示する。
(2) 詳細設定タブをクリックし環境変数ボタンを押す。
(3) システム環境変数の新規ボタンを押す。
(4) 新しいシステム変数画面で以下を入力する。
・変数名 : KMP_DUPLICATE_LIB_OK
・変数値 : TRUE
(5) OKボタンを押して画面を閉じる。
(6) 計算機を再起動。


No.5 ユーザ独自アンテナパラメータ指定

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

RINEXヘッダ"ANT # / TYPE"にアンテナ機種が記述されていない観測データ、標準アンテナパラメータに含まれないアンテナ機種を使った観測データを使って解析を行う場合に、ユーザ独自のアンテナパラメータを指定するにはどうすればよいか。

回答/対応策 :

(1)ユーザ特有のアンテナ位相中心オフセットに関しては添付ファイル形式(m-file)のアンテナパラメータファイルを作り、パラメータ推定画面のData Directories/Files - Receiver Antenna PCVとして以上のファイルパスを指定して下さい。なおこのファイル中の最初の列はアンテナ機種名ではなく受信機(観測点)名を指定して下さい。

(2)ユーザ特有のアンテナ位相中心変動(PCV、仰角毎の変動)については(1)の方法では指定できません。アンテナパラメータファイルとして指定したIGS_01.PCV形式またはANTEX形式ファイル中に適当なアンテナ機種が含まれ、かつRINEX観測データヘッダの"ANT #  / TYPE"に対応する機種名が記述されている必要があります。

(3)機種名が異なるが既にパラメータファイル中に含まれるアンテナ機種と同一のパラメータを使用したい場合はアンテナエイリアスファイル <install_dir>\data\ants_alias.txt にエントリを追加して下さい。

(4) (2)(3)の場合、RINEX観測データヘッダの"ANT # / TYPE"は省略できません。もしこのエントリがない、あるいは空白の場合、RINEXヘッダを編集する必要があります。


No.9 IGSプロダクト解析仕様変更に伴う解析パラメータの変更

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

GS Week 1400 (2006/11/5-)からIGSプロダクトの解析仕様変更が予定されていますが、解析を行うにあたり考慮すべき事項はないでしょうか?

回答/対応策 :

2006/10/16現在IGSからアナウンスされている解析仕様の変更 (IGSMAIL-5438参照)は以下の通り。
(1) 衛星アンテナモデル及び受信アンテナモデルの絶対アンテナモデル(igs05_1390.atx)への変更
(2) 基準座標系のITRF2000からITRF2005への変更
(3) 海洋荷重潮汐モデルの変更(FES2004+CMC)
(4)(1)(3)で使用したモデルはSP3プロダクトのヘッダにコメントとして記述される。
(5) 変更は以下のプロダクトから適用
・Final Products : week 1400 (distribution Nov 24)
・Rapid Products : day 14000 (distribution Nov 06, 17:00 GMT)
・Ultra Rapid Products : hour 14000_18 (distribution Nov 06, 21:00 GMT)

詳細な影響は今後評価の予定ですが特に新しい解析仕様によるIGSプロダクトを使用したPPPにおいてアンテナモデルを従来のモデル(衛星アンテナはブロック毎固定、受信アンテナはIGS_01.PCV)を使用した場合大きなオフセット誤差が発生する可能性があります。従って新しい解析仕様によるIGSプロダクトを使用する場合、以下の対応を行ってください。
(1) IGS新アンテナモデル(igs05_1390.atx)をダウンロードし適当なディレクトリに保存。
(2) パラメータ解析画面でData Directories/Files画面を表示しSatellite Antenna PCV及びReceiver Antenna PCVに(1)でダウンロードしたアンテナモデルファイルのパスを入力する。
なおver.0.6.3では受信アンテナ`PCVの方位角依存項は使用されません。本件は今後のバージョンアップで対応予定です。


No.11 衛星Block種別識別不正

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

受信GPS衛星のBlock種別が不正に識別され、それに起因して測位誤差が増大する場合がある

回答/対応策 :

衛星定義ファイルの有効期間読み込み漏れバグ。常に最新の衛星定義に従い種別が識別されてしまう。
バグ修正用対応のため以下のパッチを適用下さい。
パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p2下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p2.zip


No.14 解析オーバラップ時間指定時の異常ノイズ

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

パラメータ推定時にOverlap Timeを0より大きく設定し前後解析時間のオーバラップを指定すると日替わり時に異常に大きなノイズが発生することがある。

回答/対応策 :

編集済観測データ読み込みルーチンバグ。
バグ修正用対応のため以下のパッチを適用下さい。
パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p3下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。(12/20公開の対応パッチgt_0.6.3p3aにバグがありました。再度gt_0.6.3p3bを適用下さい。)

パッチパッケージ : gt_0.6.3p3b.zip


No.15 解析オーバラップ時間指定時の解析不正

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

パラメータ推定時にOverlap Timeを0より大きく設定し、かつEst Unit Timeを24hrより大きく設定すると正常に解析が行われない場合がある。

回答/対応策 :

解析結果ファイル保存ルーチンバグ。
バグ修正用対応のため以下のパッチを適用下さい。
パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p4下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p4.zip


No.17 GPS PRN32衛星処理不可

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

解析時の衛星選択でGPS32 (GPS PRN32) 衛星が選択できない。解析においてもGPS PRN32衛星を利用できない。

回答/対応策 :

GT0.6.3設計不具合。PRN1-31のみを想定していた。

(1) PRN32衛星対応のため以下のパッチを適用下さい。パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p5下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p5.zip

(2) Obs Data Editor/Parameter Estimator画面でSatellites...ボタンを押し衛星選択画面でSelected SatellitesにGPS32を追加して下さい。

(3) 衛星アンテナモデルとしてIGS絶対アンテナモデルを使用する場合はData Directories/Filesボタンを押しSatellite Antenna PCVファイルとして<install_dir>/data/igs05_1480.atxまたは最新のIGSアンテナモデルファイルを指定して下さい。


No.19 不正エフェメリスの使用

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

衛星ヘルス異常の衛星を解析に使用するとfilter error=-9999が発生し解析が異常終了する場合がある。また長時間の連続解析で同様に異常が発生する場合がある。

回答/対応策 :

エフェメリスの衛星ヘルスフラグを無視していたため異常衛星が排除されなかった。またエフェメリスの有効期間の判定不正により有効期間外のエフェメリスを使用してしまう。

バグ修正対応のため以下のパッチを適用下さい。パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p6下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p6.zip


No.21 NMF季節変動項不正

バージョン : 0.6.3

質問/問題点 :

マッピング関数NMFのHydrostatic項の (北半球の) 季節変動補正が不正。

回答/対応策 :

NMF関数 (mapf_nmf) のバグ。補正項符号間違い。

バグ修正用対応のため以下のパッチを適用ください。パッチパッケージを解凍しその内容(gt_0.6.3p7下)をインストールディレクトリ(..\gt_0.6.3)に上書きコピーして下さい。

パッチパッケージ : gt_0.6.3p7.zip


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