2012/04/02 追記
皆様、ご察しの通り、RTKLIBの有料化はエイプリルフールねたですので。
GPLライセンスをやめるのは本当で、次版からBSDライセンスになりますが、オープンソースでの公開は当分の間、継続予定です。実は、こないだのPPP-RTKシンポの時にも、ドイツの某投資会社 (?) の人から「投資したいんだけど、商用化予定はないのか?」としつこく商用化を勧められたのですが「No plan」と言って断りました。
ただ、最近いくつかのプロジェクトが「RTKLIBが無料で未来永劫使えること」を前提に進められていることに対しては、違和感を感じています。RTKLIBに限らず、オープンソースのソフトウェアが、一般に品質や継続供給に関して無保証で、その機能拡張やサポートも少数開発者のボランティアな活動に強く依存しているという点に対し、無自覚すぎると思うからです。少なくとも国のプロジェクトとしてそれらを採用するのであれば、その品質や供給・サポートのリスクを評価し、それらリスク低減のための方策や体制を十分考慮するべきだと思います。
「毎日多量の、訳のわからない問い合わせメール、勝手な文句のメール、無理な要望メールの対応に忙殺されていて、無料でのサポートももう限界に近い」というのはかなり大げさですが、半分は本当です。すなわちこれは、近い将来個人のボランティアな活動だけではサポート困難になるということを意味しています。そのため可能なら、他の成功したオープンソースプロジェクトの様に、コミニティベースの開発・維持体制を確立し、そちらにプロジェクトを移管していくことを考えています。従って、もしRTKLIBを何らかのプロジェクトに利用予定で、かつ今後の機能拡張やサポートを必要とする場合には、少しでもそれらの活動に寄与して頂くことを期待します。