日記・備考録
Diary/Memorandum

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2011/06/01〜

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2011/05/27

RTKLIB 2.4.1 正式版リリース準備。

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2011/05/22

高須, IGSリアルタイム精密暦によるリアルタイムPPPの性能評価, 日本地球惑星科学連合2011年連合大会, 2011/5/22-27, 幕張メッセ国際会議場

明日の発表資料をup。バックアップ兼用。内容は明日の朝までに少し変えるかもしれない。

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2011/05/21

The Hindu, Indian communication satellite GSAT-8 successfully launched, May 21, 2011

2011/5/20 21:38 UTC、インド版SBAS GAGAN用ペイロードを積んだインドの通信衛星GSAT-8、フランス領ギアナからアリアン5ロケットで打ち上げ成功。インドは昨年4/15、自国製ロケットGSLVの打ち上げ失敗で同様にGAGAN用ペイロードを積んだ通信衛星GSAT-4を失っている。今回は欧州のアリアン5を使い日本の通信衛星ST-2と相乗りで打ち上げた様だ。静止位置が不明だが、条件が良ければ日本でも西水平線すれすれに普通のGPS受信機でGAGANの信号が受かるはずでである。

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2011/05/20

Inside GNSS, China Plans Another Eight Compass/BeiDou Lanches by End of 2012, May 20, 2011

来年末までにあと8機打ち上げるんだって。早くICD公開してね。

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2011/05/18

日本地球惑星科学連合2011年連合大会 M-IS36 2011年東北地方太平洋沖地震, 2011/5/26, 幕張メッセ国際会議場
連合大会の予稿が公開されているのだけど、東北大地震の特別セッションの発表数が凄い。GPSで地震による影響を観測している研究も多い。こういう大地震があると、やっぱりリアルタイムPPPによる地震や津波の監視システムの有用性が明らかになる訳で、来週の発表ではその辺の技術開発動向を少し話す予定。

多分、もう書いてしまって問題ないと思うので書くと、このたびJAXAの「複数GNSS高精度軌道時刻推定ツールの開発整備」 (参照) の研究に参画させて頂くことになった。この研究は約2年間でマルチGNSS対応リアルタイム高精度軌道時刻決定システムの開発を行うもの。直接の目的はQZSS LEXを使った高精度リアルタイムPPP実験に供するのであるが、別に利用はLEX-PPPに限定される訳ではない。高精度GPS軌道決定キネマティックPPP技術開発、RTKLIBにおけるPPP実装マルチGNSS実装、等ここ5-6年かけて個人的に進めてきた一連の研究の総仕上げとして、10年後のGlobalなcm級測位の核となる基礎技術の開発に繋がれば良いと考えている。頑張って提案書書いて、運よく採択して頂いたので、せっかくなので頑張りたいなあとも思っている。

補足: 軌道時刻推定の対象衛星はGPS, GLONASS, Galileo及びQZSS。既存の多くのリアルタイムPPPシステムの様にIGUは使わず、衛星軌道モデルを入れて高精度軌道決定も行う。GPS以外の太陽輻射圧モデル、アンビギュイティ決定やQCアルゴリズムの開発、計算機負荷の問題、数値安定性の問題等、新規開発要素や課題が多数あって2年でホントに作り切れるのという疑問は当然ある訳であるが、まあ少しは勝算はあるだろうとは思っている。(5/19 6:40追記)

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2011/05/17

3月中旬に約束していた件やっと完了。約2カ月遅れ。次に今日中と指定されている文書作成。後ろ向きの仕事ばっかりで先に進む仕事が全然こなせていない。こうなると、品質を落としてでもいったんスタックしたのを捌かないとどうしようもない。
来週の連合大会の発表資料、ネタのレベルで全然手が付いていない。とりあえず最近の技術紹介だけだな。

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Car Watch, GPS衛星「みちびき」による測位精度向上を確認, 2011/5/16

昨日の説明会に基づく記事。資料へのリンクも得られる。三菱は今回のINS統合実験で10度/h級のMEMSジャイロ使用と説明会で言っていたけど、これは何を使ったのかな。でも (現在のところ) 「通常のカーナビで使用される低コストのジャイロスコープ」ではまだ10度/hの精度はでないと思うけど。

補足: NavChipADIS16375でBias In-Run stabilityが12度/hなので、現在一般に手に入るMEMS-IMUの一番高いのを持ってくればいけるかも。でもこのクラスはサンプル価格 $800〜1500はするので「通常のカーナビ」にはコスト的にまだちょっと入らないと思う。早くこのクラスが$100位になってほしい。(8:47追記)

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2011/05/15

ニコニコ生放送, 準天頂衛星システムを利用した測位実験の状況についての記者説明会, 2011/5/16 15:00-16:00

というのが明日あるらしい。

補足: 放送忘れていて見そこなった。「タイムシフト視聴」というのがあるのでこれで見ようと思ったらプレミアム会員でないとダメらしい。仕方ないので会員登録した。月額575円也。説明者はJAXA 寺田さん、小暮さん、三菱 滝口さん。中身は概ね既に知っている通り。なおアラートフラグ下ろすのは6月中旬とのこと。
コメント見てたら結構みちびきに期待している人多いのね。私も頑張らなくちゃ。(5/16 21:47追記)

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2011/05/12

準天頂衛星開発利用検討WG, 宇宙開発戦略専門調査会 準天頂衛星開発利用検討WG中間報告 「我が国測位衛星システムの事業計画の検討の基本的考え方について」, 平成23年4月25日

4/25に開かれた宇宙開発戦略本部宇宙開発戦略専門調査会の資料として、準天頂衛星開発利用WGの中間報告がアップされている。この報告によると「我が国測位衛星システム」に関し「今後検討すべき項目とその基本的考え方」として、

> 3.我が国測位衛星システムの構成
> (1)宇宙セグメントのシステム構成
> 平成20 年4 月の地理空間情報活用推進基本計画の閣議決定においては、第2 段階は
> 準天頂衛星3 機によるシステム実証を予定しているが、各国が実用システムの整備を急
> いでいること及び前述の意義を踏まえると、当WGとしては、このようなシステム実証
> を経ないで、我が国が準天頂衛星システムを中核とする測位衛星システムの実用システ
> ムに移行することを基本に検討すべきであると考える。この場合の衛星システムの構成
> としては、以下の5 つのケースの中から選択することが適切である。
> なお、7 機体制を目標とする場合においても、第1 段階として4 機又は5 機の準天頂
> 衛星(一部静止衛星含む)を整備し、第2 段階として静止衛星を追加して、7 機体制に
> 移行することは可能である。ただし、準天頂衛星の機数によって、投入する軌道面が異
> なることから、準天頂衛星につき「まず3 機を上げ、その後1 機追加して4 機体制にす
> る。」といった運用は現実的ではなく、あらかじめ先を見据えて準天頂衛星の機数を決
> めなくてはならない。
> A:持続測位可能な測位衛星システム(7 機体制)
> ケース A-1:準天頂衛星4 機+静止衛星3 機
> ケース A-2:準天頂衛星5 機+静止衛星2 機
> B:他国の測位衛星システムの補完・補強のためのシステム(持続測位は求めない測
> 位衛星システム)
> ケース B-1「準天頂衛星3 機+静止衛星1機」
> ケース B-2「準天頂衛星4 機」
> ケース B-3「準天頂衛星5 機」

と全部で4〜7機の体制が提案されている。また総事業費として全7機で約2,300億円、全4機で約1,500億円 (双方初号機分除く) という試算が提示されている。4/22の日経および朝日の報道は本中間報告書を基にしたものと思われる。

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西村他, GPSリアルタイム1秒データを用いた震源断層即時推定手法の開発, 国土地理院時報120集, 2010

RTDの"Epoch-by-Epoch(R)"については過去何度も悪口を書いたので繰り返さない。ちょっと理解出来ないのだけど「バイアス決定時の拘束」って何なのだろう。初期座標入れて拘束かけないとバイアス解けないってこと? もしそうなら今回の地震の様に5 mも動くケースでは確実にミスフィックスするってこと? 疑問に思ってGeodetics社のサイト見てたらこんな資料を見つけてしまった。この資料11頁にある基線解 (基線長たったの50 km) の汚さなんとかならないのかなあ。"4% outliers" ってしゃあしゃあとこんな結果を公式web頁に置いておく神経が理解出来ないのだけど。(また悪口を書いてしまった...)

補足: 昨年11/26に同じ論文にコメント書いてた。全く忘れてた。(12:41追記)

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2011/05/10

GPS World, Troubled GPS Satellite SVN49 Removed from Active Service, May 9, 2011

GPS PRN1/SVN49が信号送信を停止したとのこと。
GPS PRN1/SVN49はBlock IIR-M衛星7号機として2009/3/24に打ち上げられたが、初期試験中に地上で受信したL1/L2信号に異常が発見された。異常内容としてはL1/L2の疑似距離観測値に衛星仰角に依存した数m程度の大きなオフセットを生じるものである。解析の結果、原因は新たに搭載されたL5デモ用ペイロードがL1/L2信号送信器へ干渉し、信号にマルチパスと同様の効果を与えているものと推定されている。GPS Wing (現GPS Directorate) は各種の復旧策を試行し、さらに受信機ベンダや利用者コミニティに対応のための提案を求めたが、結局有効な対策は見つからなかった模様。衛星打ち上げ直後から信号送信は続けられていたが、航法データ中のSV health flagはunhealthyに設定したまま運用されていた。信号送信を停止するということは、残念ながら復旧はほぼ諦めたということだと思う。ただ、SVN49最大のミッションはITU規定によるL5周波数割当優先権の確保だった訳で、軌道上からデモ用のL5信号を送信することにより、これは達成している。

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2011/05/06

CNES, The PPP-WIZARD project, Precise Point Positioning with Integer and Zero-difference Ambiguity Resolution Demonstrator

IONのアブストにもあるCNESのPPP-WIZARDプロジェクト。簡単に言えばアンビギュイティ解決を入れたリアルタイムPPPシステム (のデモシステム)。PPP-Monitoringで基準局のリアルタイムPPP解の性能が見れるのだけど、大体cm級で、従来型リアルタイムPPPよりさらに精度が高く長基線RTKとほぼコンパラ。完成度高いなあという感じ。あとは初期化時間がどれくらいかかるかが興味が有るところ。なお補正項は推定しているのだが軌道そのものはIGUをベースにしているので、本来の意味でリアルタイム軌道推定を行っている訳ではない。

実は、今回立ち上がる某開発プロジェクトは、マルチGNSSのリアルタイム軌道推定を入れて以上と似たようなことを狙っている訳で、かなりチャレンジングなプロジェクトである。すぐにうまくいくとは思っていないが、10年後の "CM-Accuracy Anywhere" の実現に繋がれば良いなあとは思っている。

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ION GNSS 2011, September 19-23, 2011, Portland, Oregon, US

ION GNSS 2011のプログラム決定。"Japan"で検索すると全部で21件。
ちなみに他国を調べてみると、"Germany"が60件、"Canada"が42件、"China"が42件、”UK"は32件、"Australia"が23件、”Spain"が18件、”France"が18件、”Taiwan"が16件、"South Korea"が13件、"Russia"が10件、といったところ。

ちょっと、Compass WSというのを聞いてみたいのだけど。

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某ソフト開発の仕事が正式決定。さてここ10年以上チーム開発というのをやったことがないのだけど、どうやって進めれば良いのかなあ。

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2011/05/01

いつのまにか5月だあ。最近こればっか。

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〜2011/04/30


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