日記・備考録
Diary/Memorandum

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2005/06/01〜

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2005/05/31

Calgary大学P35/25GTとPPP精度が同程度と書いたが、読み返してみると単位を間違えていた orz。向こうはcm、こっちはmm。ただ向こうはkinematic測位でのGIPSY比較。こっちは24H static測位IGS比較。

記録更新: 5.8cm (GT0.5.4, 3pass, オーバラップ18H)。これでやっとJPL並。PRN29を何とかしないと5cmは切れない。


Calgary大P3デモ Windows Remote Desktop接続でデモが見られる。
衛星位置をリアルタイムskyplot表示したりGUIが凝ってる。UoCモデルと呼ぶ少し変わった線形結合(P1+Φ1)/2,(P2+Φ2)/2が使用できる様だ(Manual Appendix参照) 。Ambiguityを整数FIX出来るような記述があるが多分嘘だろう。


readerp.mIERS EOP C04対応。週2回更新されるのでBulletin Bより使いやすい。またも地道な改良。
kinematic測位モード追加。現行、局位置と受信機時計初期値は放送暦と単独測位で求めているが、PPPの場合精密暦を使えば初期値分散をすっと小さくでき収束時間を改善できることに気付いた。バカみたいな実装。明日直そう。

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2005/05/30

すっきりしない。再度ゼロ差時の搬送波位相バイアス整数条件について考えている。難しい。ゼロ差に比べ二重差がなんと簡単か改めて認識する。問題は時計と搬送波位相バイアスの関係。特に時計推定についてはまともな解説や論文がないので全部自分で整理しなければならない。

論文リンク
K.Hoshinoo,T.Sato, Initial Results of GPS Orbit and Clock Estimation by Japanese GNSS Test System, ION NTM 1997
MSAS検討の一環で行われたGPS軌道・時計推定実験。電離層を同時推定しようとしているところがユニーク。ただ8年前とはいえ精度悪すぎ。MSASってもしかするとその頃から進歩してないのだろうか。

P.Collins,et al.,Real-Time WADGPS Corrections from Undifferenced Carrier Phase, ION NTM 2001
カナダNRCanが提供するGPS・Cと呼ぶDGPS補正概要。軌道はIGUを使い時計のみリアルタイム推定している。cycle-slip検出はphase WL/NLの時間3重差。一般的なGF+MW WL(GTはこれを使っている)だとcycle-slipのmis-detectionが多いから。WL/NLだとclock jumpとcycle-slipを識別できないが使用受信機は全て原子時計を装備しているので問題ないとのこと。この辺は色々とトレードオフのあるところだが参考にはなる。やはり補正/測位精度があまりよくない。4年前の論文だから最新ではもう少し良くなっているのかもしれない。通常の基準局時計を固定する方法だけでなく、Virtual Reference Clock (VRC) と呼ぶ重み付平均時計を基準に時計推定することも可能。

F.Lahaye et al., Real-Time GPS Monitoring of Atomic Frequency Standards in the Candian Active Control System (CACS), Proceeding of the 30th Anuual Precise Time and Time Interval (PTTI) Systems and Applications Meeting, 1998
F.Lahaye et al., Monitoring GPS Receiver and Satellite Clocks in Real Time: A Network Approach, GPS World, 2001
7年前,4年前の論文。上記VRCモデルを含んだリアルタイム時計推定。カナダはGPS研究が進んでいる。それに比べ日本は...(以下略)。

IGS/BIPM Pliot Project to Study Accurate Time and Frequency Comparisons Using GPS Phase and Code Measurements. GPSを使った時刻同期・時計推定関連論文沢山のリンク。

いつの間にかGPS時計関係論文が集まってきてしまった。最初に「まともな解説や論文がない」と書いてしまったがちゃんと調べてなかっただけの様な気もする。それもほとんどがInternet上で検索・閲覧できるものばかり。調べようと思えば誰でもできる。要はやる気だけ。

J.Ray, K.Senior, IGS/BIPM Pilot Project: GPS carrier phase for time/frequency transfer and time scale formation, 4th International Time Scale Algorithms Symposium, 2002, Metrologia, 2003
現在IGS Clockで採用しているIGSTと呼ぶTime Scaleの詳細解説。こういう論文を読むと米国の底力を感じる。必読。

NRL Space Application Branch, IGS Clock Products Working Group
1998に始まったIGS/BIPMによるGPS時計パイロットプロジェクト研究Web頁。全情報が網羅されている。このサイトも凄い。

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2005/05/29

ION論文から。リアルタイム/準リアルタイムOrbit/Clockプロダクト概要。何故か皆Clock精度があまり良くない。

Orbit/Clock Accuracy Latency Updates Sample Interval
Orbit Clock Orbit Clock
JPL Near Real-Time (NRT) 〜22cm 0.7ns 2〜3min 15min 5min 5min
JPL Real-Time (IGDG) 〜18cm 〜1ns 〜4sec 1sec 〜28sec 1sec
NRCan Real-Time (GPS・C) 〜10cm 〜1ns 〜5sec 2sec 〜20sec 2sec
K.Chen, Reat-Time Precise Point Positioning and Its Potential Application, ION GNSS 17th International Technical Meeting of the Satellite Division, 2004

軌道誤差は3Dなので測位精度に効くradial誤差はその1/3〜1/5程度が普通。時計誤差はそれとコンパラでないとPPPに使うにはバランスが悪い。従って上記時計誤差も0.2ns程度でないと時計に引っ張られて精度が落ちるはず。NavComのStarFireはJPL IGDGと同じ推定エンジン(RTG)使ってClock補正も行ってるので精度が出にくい可能性が高いが、この辺ちゃんと評価した論文ないかな。

上記論文中身を熟読。リアルタイムPPPの現状と応用につきよくまとまっている。SANE向けpaperのイントロに使わせてもらおう。

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2005/05/28

IONメンバーカードが届かないのでまだCalgary大学ION論文にアクセスできないのだがHigh Precision Kinematic Positioning Using Single Dual-Frequency GPS Receiverを読み返してみるとバイアス整数化とは書いていない。
もともとゼロ差ではバイアスは整数にはならないのだ。ここはconfusingで理解するのが難しいところだが再度調べたので整理のため書いてみる。
・観測搬送波の衛星基準点(通常衛星重心)での位相が0である保証は無い。
・受信機の搬送波位相観測値には受信機局発位相が加算されている。
二重差をとると以上がキャンセルされるので整数になる。書いてしまえば単純だがこの理解でいいはず。一般的な解説では二重差前提で説明を端折ってるので誤解しやすい。また整数ambiguityという言葉も二重差以外では妥当でない。

IONのIDとパスワードが届いた。早速Calgary大ION2003論文をdownloadし読む。拍子抜け。ゼロ差でバイアス整数化を試みてみましたがうまくいきませんでした、とのこと。$65返せ。ついでなのでION2004論文もダウンロード。思ったよりPPP精度が良くない。観測モデルが悪いんじゃないかな。改めてGTの精度の高さを認識。こっちは軌道補間にも運動モデルやERP入れてるし、Light-Timeもかなりちゃんとやってるし、Geocenter補正も入れてるし負けるはずないんだが。

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2005/05/27

15th Astro Dynamics and Flight Mechanics WS 申し込み。
演題: Precise Orbit Determination of GPS Satellites using Carrier Phase Measurements
(Abstract)

発表時間がまだ分からないが少しはテクニカルな話が出来れば楽しいのだが。

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2005/05/26

電子情報通信学会 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE) 原稿依頼届く。〆切7/7(郵送)。でも、何で別刷30部以上買わなきゃならないの。先の学会にしても発表すると金とられる仕組みが理解できん。

NOAA-N(18)が5/20に無事上がった模様。MTSAT-1R も気象の方は順調みたいだし、衛星がコケると仕事なくなるんでまあ良い兆候。ところでMSASの調子はどうなんでしょう。と思って検索してたら見つけた。
電子航法研究所報告 日本付近のGPS信号電離層伝播遅延, 2003
ところで疑問。航空機みたいに高価な機材つんでも問題ないようなものにあえて1周波で精度落ちる電離層補正行ってるのは何故? 何故2周波受信機積まないの? すんませんがご存知の方おられましたら教えてください。

PPP高精度化。観測モデルに衛星軌道・時計推定値のstd. deviationを入れる。といっても以前の検討では視線方向成分分散を観測誤差分散に加えればいいだけ。これで自動的に精度の悪い推定値は重みが下がるはず。

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2005/05/25

帰宅。
久しぶりのプレゼン。まあ時間内に終わって良かったが9分じゃ...。ちょっとしか参加しなかったが学会の印象。まず参加費高すぎ。この内容でこんだけとるのか。大学や研究所は経費で落ちるのだろうがこっちは自前、営業と割り切ってても納得できん。新ネタもあんまりなかったし手抜き発表も多かったし、まあ学生さんが主体であんまり力入れてない人多いのね、という感じ。
ちなみにNICT大坪氏が発表された11+7分潮の話は参考になりました (現行海洋荷重は11分潮分しか入れてません)。大坪氏らの最新のモデルをきちんと実装して評価するという地道な姿勢は見習うべきものだと思う。

論文リンク
High Precision Kinematic Positioning Using Single Dual-Frequency GPS Receiver, カナダCalgary大学で開発したP3と呼ぶPPP解析ソフトを使った精度解析。GIPSY解との比較。精度はGTと似たようなもの。でもあっちはkinematicモードがある。収束の高速化のため搬送波位相バイアスを整数FIXしているらしい。通常ゼロ差のままではバイアス整数化は困難というのが常識。詳細不明。要調査。
ION2003でCalgary大学が発表しているらしい。論文へのアクセスはは有料$25。IONメンバーは$65/年で12paperまで無料。ちょっと迷った末IONに加入。論文のレベルは高そうなのでまあいいか。


ついでなので、発表時に日置先生からご質問のあったGTの販売あるいは公開についての考えを書いておく。まず現行版(ver.0.5.4)は品質問題から公開予定は無い。次版以降については出来うる限りフリーに近い形で公開したいという意向を持っている。ただ著作権はスポンサーとの共同保有なので私の一存では決められない。いずれにしてもこれを核にビジネスもしなければならんので最終的にどうなるか分からない。多分何らかの制限をつけて公開という形になると思う。

ちなみにGTはスクラッチからの開発です。昨年4月に開発開始しコードは全部完全に1人で書いています。アルゴリズムやモデルは8割は参考書・論文から、2割は試行錯誤しながら自分で導出してます。一部は前の仕事で開発したものを使っている部分がありますが権利上の問題からコードは新たに書き直してます。

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2005/05/24

地球惑星科学関連学会2005年合同大会 発表。
演題 : GPS衛星軌道及び時計準リアルタイム推定アルゴリズムの開発及びその評価

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2005/05/23

明日・明後日の出張準備等。進捗なし。

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2005/05/22

休養日。近くの温泉。まだ少し肌寒い。田んぼに水が入って蛙がゲコゲコ五月蝿い季節。

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2005/05/21

以前、matlabの描画は少し遅いと書いたが訂正。matlabの描画は案外速い。ただ効率を上げるため描画命令を0.5秒くらい分キャッシングして一度に実行している模様。従って単純には約0.5秒より短い周期で書き換えられない。高速書き換え時には描画命令をフラッシュするためdrawnowを入れる。地図のクリッピングも入れたので地図を貼り付けた地球が実用的な速度でグリグリ回せるようになった。

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2005/05/20

PPP精度向上に向けてreadsp3.mのaccuracy code読み込み追加。ついでにsp3cにちゃんと対応。現行はPPP時に軌道の誤差を考慮していないが、推定精度に応じて重みをつけてあげると少し測位精度やrepeatabilityが上がるはず。地道な改良。

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2005/05/19

IGS Global TEC Map (rapid) 2004/11/1~11/12。手前側 LT14:00固定。matlab graph3dもいいかげん飽きてきた。

動画(アニメーションGIF: 7.2MB)

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2005/0518

orthographc投影地図ののpatch塗り潰しがたまにコケる件対応。原因は判っているのだが修正は難しい。トポロジー関連アルゴリズム問題。gmt.m内の基本ルーチンの見直し。この辺の基本ルーチンがきちっと動くと地球科学関連可視化に何でも応用が利く、というのは表向きの理由で、本当は単なる趣味。

PS3の概要が発表された。個人的にCellベーススパコンに期待していたが倍精度は1/10しか性能が出ない模様。GpsToolsがあと10倍速く動く環境を作りたいのだが当分無理。ちなみに現在のGpsTools実行速度、40局29衛星5分周期フル推定で1pass約15分/日(P4 3.2GHz)。そのうち約3割がカルマンの観測更新則行列演算。intel mklのdsymm()やdportrf()を駆使して最適化してるが150局分を使って実時間推定するのは多分無理。windows版matlabは1GB制限があるのでメモリも足らない。推定エンジンC化 3倍×Pentium D (マルチスレッド化) 2倍=約5倍が当面の目標か。

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2005/05/17

contourfのorthographc projection暫定版。難しい。でもこんなことをしている暇はない。


電子情報通信学会 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE) 7/29 発表申し込み。評価はこれから。完全な泥縄。
演題:GPSによる精密単独測位 (PPP) 法の精度評価
(発表概要)

北半球の上層風の流れを北極から見た流跡線で表す。matlabのstreamlineでは地球の丸さを考慮に入れられないので裏側で切れてしまう。既成ルーチンの限界。これ以上は自前で流跡線を計算しなければならない。


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2005/05/16

5/24のpowerpointファイル事前送付。
今日の成果。グローバルGPV (JMA GSM)のorthographic projection貼り付け(全然本線に戻ってない...)surfaceやmeshを貼り付けるのは割と簡単だがcontourやcontourfの貼り付けは厄介でまだ未。しかし段々と趣味の領域に入ってきた...


(本解析には気象庁全球数値予報データを使用しました)

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2005/05/15

お休みのはずだがちょっとだけ。matlabのcontourやsurfに渡すデータは等方(正方)格子である必要はない。従ってグリッドの地図投影を変えてcontourやsurface作るのも簡単。すなわち以下の様。(gridtoll,lltoxyはgrid座標→緯度経度→地図座標変換関数)
[xs,ys]=meshgrid(1:nx,1:ny);
[lon,lat]=gridtoll(xs,ys);
[xs,ys]=lltoxy(lon,lat);
surf(xs,ys,griddata)
さすがに版を重ねたソフトは仕様が良く練られてる。matlab使ってるとうーんと唸らされることがたまにある。

Projection : Grid=Lambert Conformal Conic, Map=Miller Cylindrical

オンラインGSMの読み込みで嵌る。GRIB Format仕様を熟読して原因判明。JMA GSM Onlineはquasi-regular gridすなわち緯度によって経度方向のグリッド数が異なる格子を採用している。GDSセクションのPLフィールドから横方向グリッド数リストを読み込む必要がある。GRIB複雑すぎ。

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2005/05/14

地球惑星科学関連学会2005年合同大会の事前資料(プログラム、予稿集CDROM)が届く。web上でも予稿集が公開されている。周りを見ると少し場違いな気もする。まあいいか。
オンラインのMSMが使用できるようになったので地球流体電脳倶楽部のサーバから有難くデータを頂戴する。とりあえず1日分約80MBで2004年10月-11月分。ADSLではちょっと遅い。この辺にも早くFTTHが来ないかな。現行のgpsdown.mには複数ディレクトリに保存先を振り分ける機能がないのでオンラインMSMの様にファイル名が重複する場合は手動で日毎にダウンロードしなければならない。次版への改良点の一つ。
MSMの1H間隔値が使えるようになってやっとZTDからPWVへの変換の準備が整った。ずいぶん時間もかかったがmatlab graph3dの経験値が上がったから良しとする。

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2005/05/13

気象庁オンライン資料/全国版MSM,RSM GPV用読み込みルーチンreaddgrb.c (C-mex)。国内二進格子点通報式対応。国内二進形式の資料が見つからないのでCGER Jiye ZENG氏のOld Version METEX GPVルーチンのソースを参考に形式を解析した。しかし面倒、二度とは書きたくない。外部I/Fルーチンはこういうのが多い。しかし実用的なソフトにするためには面倒な部分をコツコツと地道に積み上げてく作業が必要。
これでやっと
地球流体電脳倶楽部の気象庁GPVアーカイブが使える。MSMには1H間隔予報値が含まれている。
ということでMSM(Online)、RSM(CDROM)の比較。グリッドはMSMが倍細かい。投影法はMSM(Online)はEquidistant Cylindricalいわゆる緯度経度、RSM(CDROM)はLambert Conformal Conic。RSMの方が1hPaくらい高く出てる。モデルの差か読み込みルーチンの問題か。
地図拡大してgshhs_iに切り替わると描画にやたら時間がかかる。やはりちゃんとクリッピングをしないとだめか。手を抜くとどこかで問題が出る。当然の帰結。

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2005/05/12

気象データ解析ツールMetToolsページ追加。
2004年10月 1か月分の海面校正気圧変動(アニメーションGIF: 5.6MB)。去年の秋は台風の当たり年だったことがよく分かる。
6H間隔だと少し間が空きすぎ。予報値でよいので時間分解能の細かいデータがほしい。
ちなみにアニメーションはplotgpv.mで保存した一連のBMPファイルをホームページビルダのウエブアニメータでアニメーションGIF化してます。(matlab単独ではアニGIFは作れないしAVIは画質が落ちるので)
気象データ可視化については、断面図、時系列グラフ、鉛直グラフ、観測データ表示を追加する予定。あとは気象衛星画像の取り込みとリサンプリング、重ね合わせ表示を入れてほぼフルスペックの気象データ解析ツールになる予定。でも何時になることやら。名称は適当につけました。変更の可能性高し。関係ないですがGpsToolsの推定エンジンのC-binary化が終了したら名前はGTEngineまたはGTEになる予定。
IAPP (International ATOVS Processing Package) がいつの間にかGPLになっている。確か以前のバージョンは商用利用は有償だったはず。技術的に高度なソフトがフリーでどんどん手に入るようになるとソフト屋として何でビジネスをするかよく考えておく必要がある。

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2005/05/11

終日シコシコと。進捗少なし。

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2005/05/10

CHAMP-ISDC (Information System and Data Center) at GFZ。Scientific Products - Orbit & Gravity Field Products - CH-OG-4-PSO+CTS-CHAにCHAMP軌道決定結果が公開されている。CHAMP Orbit Format (CHORB)。ただしDownloadにはAurthorizationが必要。

電子情報通信学会 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE) 7/29 電子航法研究所 (テーマ 航法・交通管制及び一般) 5/18 発表申し込み締め切り。

元に戻る予定だったが色々と心残りの部分の改良。やっとLambertの陸域patch塗り潰しがちゃんと動くようになった。地図の分割やクリッピングのアルゴリズムは難しい。でもmatlabの開発効率は驚異的。ほぼフルスペックのGUI付Grid解析ソフト本体500行強、実働5日。以前開発したC言語の同様ソフトでは10~15K行、1年弱はかかってる。

思いついたので今日時点のGpsTools ver.0.5.5-alpha1のラインカウント。cygwinコマンドプロンプトで。
>for f in *.m; do grep -v ^% $f|awk 'END{printf("%4d ",NR)};echo $f; done > lc1.txt
>for f in mexsrc/*.[ch]; do grep -v ^[/%*] $f|awk 'END{printf("%4d ",NR)};echo $f; done > lc2.txt
>awk '{s+=$1}END{print s}' lc1.txt
16726
>awk '{s+=$1}END{print s}' lc2.txt
5401
ということでm-file 16.7K, C-mex 5.4K(大体コメント除く)。VSSで構成管理してるのでダブりはほとんどないです。ちなみに今日時点でのgpsestd.mのRevision: 79。履歴を見てみると感慨深いものがある。

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2005/05/09

GPV表示 plotgpv.m ver.0.03。異なる要素の重ね合わせ。台風T0423、気圧contour+風矢印+streamline (拡大)。


GPV表示 plotgpv.m ver.0.031。動画機能追加。2004/10/15-22 台風T0423 気圧contour+mesh (動画: 1.3MB)


(本解析には気象庁領域客観解析データを使用しました)

matlabの動画は for j=1:n, plotfunc(j); M(j)=getframe(gcf); end, movie(gcf,M,0,1,[0,0,0,0]); でOK。
AVIに落とすには movie2avi(M,file,'fps',fps,'compression',comp);
ちょっと寄り道しすぎ。大体やりたいことはやったので明日からは本線に戻る予定。

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2005/05/08

気象庁DDB(Distributed Data Base), NwpGpvのところに気象庁GPV GSMがある。最近3日分のみ。ファイルが細かく分割されていて使いにくい。
GPV表示 plotgpv.m ver.0.02。3D表示機能追加。やっとmatlabのgraph3dを使った。


(本解析には気象庁領域客観解析データを使用しました)

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2005/05/07

GPV表示 plotgpv.m ver.0.01。


(本解析には気象庁領域客観解析データを使用しました)

対流圏モニタリングデータ評価のための支援システム(CGER-GMET)の開発-トラジェクトリ計算および気象場表示システム- 「トラジェクトリ解析」という言葉をはじめて知った。
matlabの可視化面白い。でもどんどん脇道にそれている気もする。

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2005/05/06

外は雨と霧。肌寒い。
GPS LEOデータ
JPL PO.DAAC (Physical Oceanography Distributed Active Archive Center) GRACE,JASON Level1B,2データ有、軌道決定結果が含まれているかは調査中。

GPS関連論文リンク
Calibration of antenna-radome and monument-multipath effect of GEONET-Part 1, Part 2, 2001, GEONETアンテナマルチパス解析。
Electron density in the F region derived from GPS/MET radio occultation data and comparison with IRI , 2002, GPS掩蔽TECとIRI2001比較
Comparisons of GPS/MET retrieved ionospheric electron density and ground based ionosonde data, 2001 GPS掩蔽TECとイオノゾンデ比較
How solar radiation pressure acts on RSAT and VSAT with a small evolving tip-off in SELENE, 2001
Solar radiation pressure model for the relay satellite of SELENE, 1999, SELENE太陽輻射圧モデル
Results of the Precise Orbit Determination Experiment with ADEOS-II, 2004, ADEOS-II軌道決定 by JAXA GUTS
GPS meteorology project of Japan-Exploring frontiers of geodesy-, 1998, GPS/MET Japanプロジェクト紹介
GPS/MET JapanProceedings of International Workshop on GPS Meteorology, 2003, GPS/MET Japan総括
Journal of the Meteorological Society of Japan, Vol.82, No.1B, 2004, 日本気象学会気象集誌、GPS気象学特別号
地球の「流れ」を見る衛星重力ミッション収録論文集, 2004 コンパクトにまとまった技術紹介、重力場・衛星軌道決定

気象データ(数値予報モデル)
NOAA NCEP(National Centers for Environmental Prediction) 再解析データアーカイブ 多種・大量のGrid Data。NetCDF。
地球流体電脳倶楽部 気象庁GPVアーカイブ 気象業務支援センタ経由でオンライン配信されている全データのアーカイブ。CDROMで入手できるデータと異なる(データ形式,格子,層,種別,ファイル分割)。特にMSM,RSMは国内二進格子点通報式という気象庁独自形式で資料が見つからない。(無償で入手できるのは有難いが使えない...)

Outline of the Operational Numerical Weather Prediction at the Japan Meteorological Agency, 2002 気象庁数値予報モデル詳細、CDROMで入手できるMSM,RSMは鉛直40→20層に削減されているだけで水平方向は元のモデル格子のまま。
Grid Analysis and Display System (GrADS) 有名なGPV可視化ソフト。GRIB,NetCDF,HDF-SDS対応。コマンドベースでまともなGUIがない。
気象データ解析(トラジェクトリ解析,気象場表示)ツール METEX、流跡線解析,コンター図、HDF、JMA GPV対応 by CGER (地球環境研究センター)

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2005/05/05

お休み。覚え書のみ。5/5なのでver.0.5.5への追加・改修機能案一覧。
・LEO衛星軌道決定対応: 運動モデルAir Drag追加、任意重力モデルimport、アルベドモデル、Kinematic Positioning Mode
・GPS可降水量対応: 気象庁GPV/Sonde data import、簡易ジオイドモデル、可降水量分布可視化、スラント総WV推定、レイトレーシング
・ERP関連: IERS Bulletin A対応、dpsi/depsモデル(IERS1996章動)、IAU2000A歳差章動、UT1-UTC→LOD
・電離層遅延: TECマップ推定(グローバルシングルレイヤモデル)、電離層遅延2次項補正
・PPP: Accuracy Codeによるweighting、
・セッション間搬送波位相バイアス推定継続
・Eclipsing Satellite精度向上
・リアルタイムデータ入出力対応、Cycle-Slip検出

・推定エンジンのC-binary化 (高速化+組込対応)

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2005/05/04

お休み。覚え書リンクのみ。
日本測地学会 CD-ROMテキスト測地学WEB版 GPS気象学についてコンパクトに良くまとまっている。
J.Ping et al. Regional Ionosphere Map Over Japanese Islands, Earth Planets Space, 2002, シングルレイヤ日本域TECマップ。残差が案外大きいがこんなものなのか。どうでもいいがJapanese Islandsという言い方には少し違和感がある。
国土地理院測地観測センター, 電子基準点1,200点の全国整備について, 国土地理院時報 103集, 2004, GSI F2戦略をはじめGEONETに関する詳細。やはりGpsToolsPPPとGSI F2間差は少し大きい。アンテナPCVの問題、座標系の問題等、色々考えられるがもう少し多数点、長期で評価解析してみる必要がありそう。

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2005/05/03

連休第2フェーズ。
覚え書1。Proceedings of 2004 IGS Workshop & Symposiumがupされてる。特にIGS product使う上でReference Frame関係は重要。
覚え書2。GSI電子基準点データの解析が正常に行えなかった原因が判明。電子基準点RINEXはClock Sync処理をしてないのでtime-tag offsetが残っている。幾何距離計算時にこのoffsetを考慮に入れてなかったのが原因の様。ということで電子基準点PPP結果。(GSI F2比較, ClockJumpリペア有) 解析座標系はIGS Final Orbit座標すなわちCoM(Center of Mass)。GSI F2はBerneseの相対測位で近くのITRF点を使ってITRF2000にalignしてたはず。少し差が大きい気もする。


(本解析には国土地理院電子基準点データを使用しました)

覚え書3。よく書かれた博士論文。http://gge.unb.ca/Research/GeodesyGroup/members/TESUDA.PDF 今ならinternetですぐに情報が得られるが10年前は大変だったろう。

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2005/05/02

GRIBルーチン続き。地図投影計算式一覧 http://mathworld.wolfram.com/topics/MapProjections.html 気象庁MSM,RSMの地図投影法はランベルト正角円錐 (Lambert Conformal Conic Projection)、Φ1=30N,Φ2=60N。どうも正角にするため単なる円錐投影ではダメのよう。gmt.mに仕込んで試験。地図ルーチンは面倒。世の中には何種類地図投影法があるのやら。しかしmathworldすごい。こういうの見ると米国には勝てんと思う。mathematicaにしろmatlabにしろ基礎からの蓄積だからスクラッチからでは絶対に追いつけない。それに比べ日本語サイトしょぼいなあ。計算式くらい載せてほしい。閑話休題、ランベルト正角円錐。


ついでに忘れないように、海岸線はgshhsを加工してmat-fileに落として使ってます。m_mapもいいパッケージだけど融通利かないので。

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2005/05/01

八ヶ岳は雲の中。昨日と違って肌寒いくらいの陽気。
CHAMP&GPSで検索してて見つけた。http://www.ceci.org.tw:88/book/65/65bk11.htm よく分からないが軌道決定にNASA/GSFCのGEODYN-IIというソフトを使っているようだ。中国もいろんなところで地道に頑張っている。
ということで日本。http://stglinux.kugi.kyoto-u.ac.jp/~sktext/kashinhi/index.html
日本にも地道に頑張っている人はいる。

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予定

2005/05/22-26 地球惑星科学関連学会2005年合同大会 24 宣伝&営業

2005/05/27 15th Astro Dynamics and Flight Mechanics WS Abstract 締切

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〜2005/04/30


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