日記・備考録 |
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やっと少し時間が取れそうな雰囲気。でも7月も速かった。今週後半は休養の予定なので前半で残っている色々を片づけてしまわなければならない。
Core 2 Duoは結構速いらしい。Super PI 104万桁で既に10秒を切っている(ちなみにウチのP4 3.2Gで41秒)。でもこれはLN2を使ったマニア(オーバクロッカー)の記録だから誰でも出来るわけではない。ただP4に比較し同一クロックで概ね倍くらいの性能は出るようだからE6600を少しOCすればDual Coreで今の環境の4倍近く行く可能性がある。もちろんこれはAPのマルチスレッド化が必要。全く趣味の領域に近いがGTの限界までの高速化と言うのもやってみたい気もする。
J.Havskov et al., Instrumentation in Earthquake
Seismology, Springer, 2004
ずいぶん前に注文した地震計に関する専門書。地震計の理論、回路、特性補正、構築、校正等。確かSTS-1の特性補正について知りたくて注文したはず。地震計解析でも雑音特性や応答性補正が重要な様。完全な技術書でこの手の本は好きだが、今はあまり暇がないので時間が出来たらじっくり読ませて貰おう。
CPU:Core 2 Duo E6600(2.4GHz), RAM:DDR2 PC5300-1GB×2,
Mother:GA-965P-DS3, VGA:GF7600GS-E256HW,
合計\93,000也。注文してしまった。でも納期3-4週なので組めるのは8月末だろう。
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GT障害やっと再現。GT0.6.3ユーザにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。詳細はサポート頁を参照下さい。
そういえば昔同様の問題が発生し、現実行環境では対策してあったことを全く忘れていた。ノートPCでも一通り動作試験は行っているのだがこちらはMatlab6.5.1なので発生しないらしい。環境依存の問題は特にサポートが大変。
Intel MKL情報を見るとIntelライブラリを使って2度初期化すると問題が起きるらしい。ということはMatlab7ではIntel
Libを使っていてGT中でスタティックリンクで使っているIntel
MKLとバッティングしているということなのかもしれない。しかし色々とやっかいなので次の版ではLAPACK/ATLASに入れ替えた方が良いかも知れない。
ところでダウンローダが使えないと普通のFTPツールではIGS High Rate観測データのダウンロードが相当面倒なので、ファイアウォール中からのftp問題はなるべく早く対応するようしたいと思います。GT0.6.3ユーザの方もう少しお待ち下さい。→対応パッチ提供開始(15:56)。(但しこちらの環境では動作確認出来ないので、まだうまくダウンロード出来ない場合は連絡下さい)
少し言い訳を書かせてもらう。Matlabは元々信頼性の高いロバストなプログラムを書くのに向いていない。一番大きな理由は標準関数中でエラー発生時に内部ですぐに止まってしまう点である。一応try ... catchを使えばエラーを捕捉してリカバリを書けないことはないのだが、もともとどういう場合にエラーになるかが仕様上明確でないし、前にも書いたようにver.upでその仕様も変わる可能性が高い。従ってエラーはおおもとでtry ... catchで検出してメッセージを出して停止するくらいしかない。ただGUIが絡むとコーリング関係が複雑になるので以上のような単純なエラー処理では問題になる場合も多い。エラーケースが不明瞭なので網羅的な試験も殆ど絶望的だから、実質的には実運用でエラーを抽出してその都度一つ一つ対策をするしかない。プロトタイプ的に使うには大変開発効率が良いことは確かだが、実用プログラムで本当に効率が良いかは疑問がある。
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やっとIntel Core 2 Duoが発表された。(発売開始は8/5らしい)
さてE6600(2.4GHz)で1式揃えたいがCPU+マザー+RAM(DDR2
1G×2)で8万位。VGAも新しくしないとPCIeに刺さらない。でも当分品薄が続きそうなので暴落したAthlon64
X2と言う解も無いことはない。
できればMatlabやMKLも最新版にアップデートしてDual
Coreや64bitの恩恵を確認して見たいが何時になることやら。
GpsToolsのサポート頁追加。FAQ, バグ情報はここに掲載する予定。
GTの障害問い合わせ対応。こちらの環境では再現しない。やはりMatlabの最新バージョンを入手しないと障害対応できない。仕方ないので保守ライセンスについてサイバネットに見積依頼。
D.Wells ed., Guide to GPS Positioning, Canadian GPS Associates, 1999
600頁を越える参考書。レクチャーノートを集めたと言う感じ。内容は少し古いがスキャンした版がフリーでダウンロードできる。
WGET for Windows (win32)
windows標準ftpではpasvモードをサポートしていないのでファイアウォール中からftp出来ないことがある。(良く分からないが出来る場合もある。これはルータに依存するよう。ちなみにウチの環境ではルータ経由でもpasvなしで問題なくftpできる)。GT0.6.3にもその問題が残っているので、自分でpasvをサポートしたftpクライアントを書くか、どっかから拾ってきて使うしかない。自分で書くのは少ししんどいのでフリーで使えるwgetを使おうと言うことでwindows版wgetのバイナリを検索して見つけた。実はmatlab
v.7からftpやurlread()関数がサポートされているのでそれを使えばいいのだが下位互換がとれなくなるので使わない。本当はv.7を前提とすると簡単になるところはたくさんある。
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P.Misra, P. Enge, Global Positioning System,
Signals, Measurements, and Performance, Second
Ed. Genga-Jamuna Press, 2006
Misra&Enge第2版。測位アルゴリズムに関しては1版のままの部分が多い。従って単独測位についての説明不足、ARについての厳密性を欠く書き方はそのまま。でも測位信号や受信機についてはかなり増補されている様だ。
S.McConnell, CODE Complete 完全なプログラミングを目指して
第2版 上下, 日経BPソフトプレス, 2005
帯に"開発者のバイブル"とある。今となってはこの手の参考書は結構有るのだが確かに1版はインパクトがあった
(と言っても買い損ねて持っていない)。まあプロのプログラマなら一通り目を通しておいた方が良いことは書いてある。
H.Sutter,A.Alexandrescu, C++ Coding Standards
101のルール, ガイドライン, ベストプラクティス,
ピアソン・エデュケーション, 2005
巻末の要約集だけ読めば十分。"警告レベルを最高に設定しクリーンなコンパイルをしよう",
"バージョン管理システムを使おう"とか当たり前の事項だが未熟なプログラマを指導する際には役に立ちそう。
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GT0.6.3は予想以上に時間がかかってしまった。後は延び延びになっているスマトラ論文、別件開発。測地学会用ネタもそろそろ考えなければいけない。あまり休養をとれそうな感じでもない。
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やっとGT0.6.3完了。GT0.6.2との違いは多量のバグ修正と文書整備。とりあえずDocumentを公開。あとはどうするか未定。でも今日はこれで寝る。
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GT0.6.3配布開始。利用条件に同意されかつ配布希望の方は申込み方法に従い申込んで下さい。
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今後はGT0.6系は不具合対応のみ行うものとし、新規機能や新モデル追加はGT0.7系に移行。
GT0.7での追加予定は、ちゃんとした相対測位+AR、電離層推定、1周波対応、スリップ検出改善等。なんとかキネマティックPPPの長周期雑音をもう少し改善したいが今のところ技術的な目処はない。
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雨が止まない。涼しいのはいいのだが、そろそろカッとした夏の日差しがほしい。
このリリースではTechnical Manualは止めて、DocumentはRelease Memo+Tutorial+Helpの構成とすることにした。Tutorialを書きながら試験、でもこの期に及んでプログラムを直している。
7/17 8:19UTCジャワ島南部地震の地震波。IGS JOG2観測点1-Hz HR-PPP。IGS Rapid使用。M7.7の地震でも数100km離れていると条件が厳しい。8:21-24の波が地震波だと思うが。やはりスマトラ地震の様にハマる応用はなかなか無い。Tutorial用例題として解析した。前日時計まで求めるのは大変なのでSidereal Filterはかけていない。
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名大 太田さんの日記を見てVMWareがフリーになったことを知った。Virtual PCもフリーになった様だ。Eclipseの影響でVisual Studio (Express)がフリーになったり、ソフトはタダが当たり前の時代になってきた。プログラム開発を仕事にしている立場からすると、これでどうやって開発費を回収しているのかよく分からないのだが、基本的に汎用ソフトで金を取ったらもはや競争力がないということでもある。使う側からすると良い時代だが、ビジネスをする側から見ると色々と考えなければいけない点も多い。
ところでWindows+VMWare+Linuxもなかなか魅力的な環境ではある。時間が出来たら整備してみようか。でも本当はそれより64bit OSと大容量メモリでメモリ制約のない解析環境を構築したいのだが。
トップ頁カウンタがようやく10000に届いた、と言っても自分で踏んだのだが。サイト開設後約1年3ヶ月、ずいぶんと長かった気がする。最近内容の更新をあまりしていないので停滞気味。もうちょっと頻繁に更新したいのだが少しネタ切れ。
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引き続きGT0.6.3の取説。詳細はこれから決めるが文書整備後、非営利目的利用に限定してGTを無償公開することになると思う。
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Matlab 6.5.1で動いているプログラムがver.7.0.1で動かない場合がある。今日発見したのはcontourf()の仕様変更。v.6までは戻り値でpatchオブジェクトハンドルが帰ってきたのだが、v.7ではcontour
groupオブジェクトハンドルが帰ってくるので、そのハンドルを使った処理でエラー停止してしまう。
matlabの場合ver. upで勝手に関数の仕様が変更されるのは困ったものだ。matlabは上位互換が保証されていないので一々新しいバージョン環境での動作確認が必要。これはもしかすると毎年「ソフトウェア保守サービス」というお布施を徴収するための措置なのかもしれない。
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しかし暑い。こちらでも暑いので多分都会はもっと暑いのだろう。
GTの取説。最近まともな文書作成をあまりしていないので効率が良くない。暑いので早く終わらせて少し長い休養を取りたい。
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畑中, 国際GNSS事業(IGS)の活動における国土地理院の貢献, 第35回国土地理院技術研究発表会, 2006
IGSの活動やIGSプロダクト生成調整手順につき簡潔にまとめられている。IGSアンテナモデル変更の測位解への影響がそれほど大きくはないだろうとの評価結果を紹介している。ただこれは衛星軌道のみ変更しそれ以外を変更しない場合の影響評価である。衛星座標のスケールは運動モデルに強く拘束されているのでそれほど大きな差が出ないだろう事は予想できる。(もともとIGS衛星軌道のITRF系への調整時に回転や平行オフセット補正のみ行いスケール補正は行っていない
)
ただ新IGS精密暦を使ってユーザが解析を行う際に新アンテナモデルを使うと大きな影響を受けるはず。特にこれはPPPで顕著である。PPPの場合、IGS時計コンベンションが新アンテナモデルを前提としたものに変わるのでアンテナモデルを変えざるを得ない。できればユーザ側の影響評価が終わり移行可能になるまで、最低でも旧モデル/新モデルの両者を使ったプロダクトが同時提供されることが必要だと思う。
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こないだ参加させていただいた名大セミナーの報告がupされている。少し恥ずかしい。
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単純に記録のため張っておく。少し前に解析したジャワ島地震HR-PPP結果。2006/5/26 22:53-22:57GPST JOG2 ジョグジャカルタ観測点。1-Hz衛星時計は44
HR-IGS局を使って推定。前日解を使ったsidereal
filterを入れている。解析結果の整理をしないと、ちょっと時間が立つとどのディレクトリでどういう解析をしたが完全に忘れている。
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引き続きGT試験。色々な条件で動かすと次から次へと問題点が見つかる。今嵌っているのは精密暦のday
boundary飛び問題。これをちゃんと対策するのは大変に難しい。
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igs_05.atxとigs_01.pcvにおける標準アンテナAOAD/M_Tの位相中心位置(電離層フリー)は上下3.6cmも異なる。従って受信アンテナのみigs_05.atxに置き換えると大きな上下オフセットが生じる。従ってigs_05.atxは衛星アンテナモデルにも同時に適用する必要がある。ただ双方igs_05.atxを使ったPPPでは受信機時計推定値に4ns(1.2m)ものオフセットを生じる。またZTD推定値にも8mm程度のオフセットを生じる (IGS推定値比較)。どうもこれはIGSクロックコンベンションと衛星アンテナ位相中心がずれている効果のようだ。さてこれはどう対応すべきなのだろう。
アンテナモデルは測位解や時計、対流圏解の絶対値に大きな影響を与えるようだ。今年予定されているIGSのアンテナモデル変更は世界中のGPS解析者に大きな混乱を与えることになる様な気がする。特に少し古い解析ソフトと新しいIGS軌道/時計を使った解析は相当に注意しないと解の時間的連続性が失われる可能性が高い。
記録のため結果を張っておく。2004/8/3-8/9 IGS TSKB局。24Hstatic-PPP。IGS Final Orbit/Clock。対流圏: ZTD推定+NMF, gradient推定無。全てIGS Final比較。
衛星アンテナモデル | 受信アンテナモデル | 局位置 | 受信機時計 | 対流圏遅延 |
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BlockII/IIA=(0.279,0,1.023) BlockIIR=(0,0,0) |
igs_01.pcv | POS | CLK | ZTD |
igs_05.atx | igs_05.atx | POS | CLK | ZTD |
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昨日のLAPACKのcygwinへのインストールの件。結局負荷に関係なく頻繁にpermission deniedエラーが出てまともにmakeできない。ちょっと調べたが原因不明。最新のcygwinを調べるとパッケージに含まれていることが分かったのでそれをインストール。ver.3.0.5。簡単にliblapackとlibblasが入った。この件に限らずcygwinは不安定なところが多いので既存パッケージが有れば良いが自分で構築する場合は苦労することが多い。やはりすぐ使えるちゃんとしたLINUX環境がほしい。LINUXも前は日本語環境が充実していたVineを使っていたのだ今だったら何が良いのだろう。しかしVTを使ってWindowsもmac OSもLINUXも全部同時に使える環境がほしい。Intel Mac+Paralles Desktopが良さそうだがもうすぐConroeが出るのでCore 2 Duo版Macが出るまで我慢かな。
GTの試験を兼ねてパラメータを色々変えて推定を行っているのだが、IGSの新しいアンテナモデルIGS_05.atxの取り扱いは難しい。PPPでも以前のアンテナモデルigs_01.pcvに比較し、測位解のGlobal
Offsetは改善されるがZTD及び受信機時計に明らかなオフセットが出る。IGS受信機時計には色々な調整があって絶対値が合致するのは難しいのだが、ZTDは絶対値が取れないと困る。GPS解析における垂直座標、アンテナオフセット、ZTD、時計は相互依存性があって、それぞれの絶対値をきちんと推定するのは相当に難しい。
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LAPACK -- Linear Algebra PACKage, Netlib Repository at UTK and ORNL
著名な線形代数ライブラリ。いつもはIntelがPentium用にチューニングしたBLAS/LAPACKの入っているMKLを使うことが多いが、汎用性を考えて誰でもフリーで使えるLAPACKのパッケージを取ってきてcygwin上で構築。RTKプログラム開発の講習用。でも裏で重たい処理をさせているとmake途中で頻繁にエラー終了する。どうもmake中でg77の起動に失敗しているらしい。何でだろう。
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衛星軌道と測地成果2000との関係に関するFAQ, InSAR技術研究会
WGS84座標系とITRFの関係。高精度GPS測位でWGS84系を使ってはいけない理由が簡潔にまとめられている。ただ測位計算でWGS84が使われるのはXYZ座標から緯度経度高度に変換する際の準拠楕円定数くらいで、これは(国際標準と言える)GRS80と実効上差はない。また放送暦座標もWGS84系だが精度を考えるとITRFと差はない。ということであまりこだわる必要はない。ただし米国国内標準にすぎない座標系を"World
Geodetic System"と呼んでいる所に米国の傲慢さがよく現れている。
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6月はあっという間だった。早くも7月。GTの試験とエラーメッセージ追加等の改善。GTリリースに向けての整備作業の一環。
約1年分の本サイトの利用統計を張っておく。(2005/8-2006/7分)
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