日記・備考録
Diary/Memorandum

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2012/10/01〜

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2012/09/30

The Hindu, GSAT-10 to boost telecommunications, September 29, 2012

2012/09/28 21:18 UTC, ASTRA 2F及びGSAT-10衛星, フランス領ギアナ クールー宇宙基地よりAreane 5ロケットで打ち上げ成功。インドの通信衛星GSAT-10には、計30本のKu, C帯トランスポンダに加えて、GPS信号補強のための2機目のGAGANペイロードが搭載されている。1機目のGAGANはGSAT-8に搭載され2011/5/20に打上げられている (記事中の2008年は間違い)。GSAT-10の静止位置は東経83度の予定。

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JAXA, 「みちびき」が可能にする新たな測位サービスの創出, 2012年9月28日

準天頂衛星初号機「みちびき」の技術実証実験成果の特集。

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非日常な生活から復帰。でも、普通の日々の有難いことよ。

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2012/09/24

経済産業省, 準天頂衛星を利用した新産業創出研究会報告書, 2012年3月21日

準天頂衛星システムによるビジネスアイデアのネタにはなるかも。ただ、目的がプロモーションだから技術的な見通しに関しては楽観的すぎて、かなり割り引いてみる必要がある。

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実用準天頂で新設される公共専用信号E6a、たぶんまだ国際的な周波数調整してないんじゃないかと思うのだけど、Galileo E6 PRSとのオーバレイの問題起こらないのかなあ。アマチュア無線との干渉問題もあるし、重要信号にE6帯使うのあんまりうまくない気がするのだけど。といっても他に入れるところないのかもしれないけど。

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kowoma GPS-Forum, Rohdaten-Anwendungen mit dem NVS NV08C-CSM

NVS NV08C と RTKLIBで、RTK性能測ってくれている様なので貼っておく。ドイツ語のフォーラムなので内容良く分からないのだけど、グラフ見ると結構性能出てるみたいで。

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2012/09/23

昨日書いた準天の調達について、多分もう衛星仕様も決まっているのだと思うけど、出る前に個人的な希望だけ。
現状の技術を色々考えると高精度化でボトルネックになるのは衛星クロック短期安定度な訳で、これを改善する仕様を衛星側に入れて欲しい。例えば300s以下の安定度が現状より一桁位 (10-13位) 良くなればずいぶんと違う。これって水素メーザ使わなくても、技術的には十分可能だと思うのだけど。これ位になってくるとGalileo + QZS + L1/L5 + 補強で、LEX/L6bや搬送波位相使わずに、サブデシ級を狙えるはず。搬送波位相使わないということは高信頼性応用、例えば自動車に使えるということ。これはビジネスが大きい。あと補強に関しては衛星中継のレイテンシを最小化してほしいのと、静止衛星以外ではL1S/L5SはSBAS互換にこだわる必要ないので、データ帯域を有効に使える設計をしてほしい (今さらサブメータ級補強なんて意味ないと思う)。

補足: 調達仕様に関しては、意見や質問を受け付ける様なので、ちょっと書いて送ってみようかなあ。(11:45追記)

再補足: 「みちびき」やGPS IIF に載ってるExelitas社 RAFSの仕様を調べてみたら、既に100 s - 10-13くらいは出る様で。100 s - 10-13ってことは、100 × 10-13 × 3 × 108 = 3 mm なので、センチメータ級でも、100秒に一回 補正データ更新すればOKで今でも十分かも。どうもIIRのRAFSに比較して、かなり安定度が上がっている様で。なお、Astrum社のRAFSは5倍くらい悪い。またGalileoのPHMはこれ見ると仕様で100 s - 10-13 でIIFのRAFSと差はない (2005年の論文だからもっと性能上がっているかもしれないが)。(19:40追記)

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2012/09/22

内閣府, 準天頂衛星システムの運用等事業の実施方針の公表, 平成24年9月21日

やっと実用準天頂衛星システムの調達情報が出た様で。ただし、今回はPFI事業として整備される、地上システム+運用部分で、衛星自体の調達はまだ含まれていない。

今後、11月に入札公告、2度の審査、業者選定後、今年度中に契約。システムは平成25年度から5年間で開発し、それから平成44年度まで15年間の運用が予定されている。業務要求水準書 (案) によると準天頂衛星システムの主な特徴は以下の通り。

(1) 衛星システム構成は準天頂軌道×3機 + 静止軌道×1機。これらには初号機「みちびき」を含む。
(2) 測位補完は「みちびき」と同様、L1C/A, L1C, L2C, L5信号。ただしL1CはGPS III互換 (MBOC) に変更される。
(3) サブメータ級測位補強は、L1S信号、L5S信号を使ってSBAS規格に準じて提供する。TTFF高速化、準天頂衛星自身の補正も追加される。WAAS, MSASの様なベントパイプ方式への変更を否定していない。
(4) センチメータ級測位補強は、LEXと同一周波数帯のL6b信号で提供。要求精度は6cm (水平), 12cm (垂直) (静止, 95%)。TTFF 60秒以下。当初のサービス範囲は日本とその近傍。将来的にはサービス範囲を拡張。
(5) 簡易メッセージ配信はL1S、MT 62で提供。
(6) 新規の公共専用信号サービスは、秘匿・暗号化したL6a信号で提供。政府または政府が認めたユーザ用。
(7) 新規のメッセージ通信サービスは、大規模災害時の安否確認、被災情報の提供。サービス範囲は日本国内。携帯電話等のユーザ端末または付属品で利用できる。ユーザリンクS帯、フィーダリンクKu帯。
(8) 地上システムは主管制局、追跡管制局、監視局、公共専用信号配信センター、簡易メッセージセンターおよびメッセージ通信サービスセンターから構成される。
(9) 「みちびき」はJAXAから移管されて、SPC (PFI事業特別目的会社) が運用を引き継ぐ。

システムの調達仕様は、概ね噂されていた通りという感じだが、L1S, L5S信号と次期MSASとの関係、公共専用信号サービスの利用者、「みちびき」地上システムの移管方針等はまだよく見えないところ。いずれにしても予算総額約1200億円 (衛星や打上げも入れると2000億円近い)、20年の大型プロジェクトなので、受注に向けて既に色々な動きがある様で。

補足: まだ日本のニュースサイトはどこも取り上げてないのに、Inside GNSSは早速記事にしている。やたら情報速いんだけど、”an industry source"っていったい誰? (9/23追記)

再補足: 良く考えると新規サービス関連以外の地上システムは、既存の「みちびき」用のものをかなり流用できる訳で、いくら開発+運用で20年といっても、1200億円ってやっぱり高すぎる気がしないこともない。まあ、受信機や応用製品の開発といった利用促進費を結構見込んでいるのかもしれないけど (そうだと良いのだけど)。(9/23追記)

再々補足: せっかく日本政府が20年後までの運用を保証しているので、ぜひ日本のメーカには新しい応用製品やサービスを開発して、アジア・オセアニア地域でビジネス拡大をしてほしいとは思う。でも、ビジネスの面で考えると準天頂衛星による測位補完やサブメータ級補強は魅力的ではない (今でもGLONASSやMSASを使えば、たいして差がないサービスを受けられるし、今これらを使えるからといって製品が売れる様になる訳でもない)。とすると、センチメータ級補強くらいしか新しいビジネスネタになるものないんだけど、これも現状技術では応用可能範囲は狭い訳で。ということでビジネス応用の点では個人的には結構悲観的。もちろん事業自身はGalileoと同じように技術安全保障の観点で意味がない訳ではないし (だから政府か金出すんだし)、これをきっかけにビジネスネタになる全く新しい応用分野が見出されないとは限らないのだけど。(9/23追記)

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2012/09/20

H.T.Diessongo et al., Explotiting the Galileo E5 Wideband Signal, InsideGNSS, 2012

Galileo AltBOC (E5a+b) による測位性能を評価している。AltBOCのみの場合、当然電離層どう落とすかが問題になるのだけどここではいわゆるGRAPHICを使っている。AltBOCの特徴は、L1C/Aなどに比較し、圧倒的にマルチパスが小さいことで、コード測位でもサブデシメータ級の精度が得られるようだ。
搬送波測位に比較したコード測位のメリットは、アンビギュイティ推定の必要がないので、収束時間が短い、スリップの影響を受けにくい、等がある。原理的にミスフィックスがないので、高信頼性を要求される応用に使える点も大きい。ただいずれにしてもAltBOCの性能を生かすためにはリアルタイム高精度暦や電離層や対流圏のローカル高精度補正が必要になる訳で、技術開発要素としてはかなりRT-PPPとオーバラップする。
しかし、Galileo、せっかく水素メーザ積んでいるので、暦もcm級を狙っているのだろうなあ (まあ、CSの有料ユーザにのみ高精度暦を放送して、OSにはわざと精度を落とした暦を放送する可能性もある)。

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SpaceFlightNow, Long March boosts pair of Chinese navigation satellites, September 18, 2012

2012/09/18 19:10 UTC, Compass (Beidou-2) M-2及びM-5衛星, 中国 西昌宇宙センタから長征3Bロケットで打ち上げ成功。これで軌道上のCompass (Beidou-2) 衛星は15機。打ち上げ順はMGGGIGIIIIGMMMMで、計 MEO×5 + GEO×5 + IGSO×5 (うちGEO1機は軌道ドリフト中)。次は今年末まで (10月との報道もある) にGEO衛星 (G-6) が打ち上げられる予定。

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2012/09/17

疑似時計技術開発物語

Google検索していてたまたまこんなの見つけた。どこかで見ただと思ったら産総研の岩田さんだった。準天頂衛星 疑似時計技術の開発記録。まだ未完だけど興味深い。

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2012/09/16

電子基準点 950228 世田谷のskyplot (2012/9/1)。GoogleEarth見ると西側の障害物は多分木だと思うのだけどちょっと酷い。

補足: 電子基準点 95288 世田谷の西の障害物は近くのマンションではないか、と教えて頂いた。GLONASS, QZSSデータの提供開始とともに全空写真も提供されるようになったらしく、これを見ると確認できる。情報感謝。(9/18追記)

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International GNSS Service, Why Is IGS Involved in Real-Time GNSS?

article中参照されているAGU EOSの記事はこちら。確かにリアルタイムGNSSの理学応用という面で分かりやすいのだけど、現状全部が実用的とは言えず、今後さらなる技術開発が必要な分野も多い。

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2012/09/12

T.Pany et al., Software GNSS Receiver: An answer for Precise Positioining Research, GPS World, 2012

IFENのSX-NSRとよぶSDRとNavPort-4と呼ぶフロントエンドの紹介。L2P(Y)のセミコードレス追尾や4chを使ったGalileo AltBOCもサポートしている。E6I+QのC/N0がやっぱりずいぶんと低いんだけどこれって何でだろう。

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2012/09/07

TED, Vijay Kumar: Robots that fly ... and cooperate

超小型UAVなんだけど、どうやったらあんなに正確に位置制御できるんだろう。将来的にはmicro-PNTと組み合わせて、どこでも入っていける監視ロボットに応用されるのだろう。しかし、ほとんどSFの世界である。

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2012/09/06

M.Ziebart, High Precision Analytical Solar Radiation Pressure Modeling for GNSS Spacecraft, 2001

IGS Space Vehcle Orbit Dynamics WGのchairやってる、UCL M.ZiebartのPhD論文見付けたので貼っておく。GNSS衛星の太陽輻射圧物理モデルの精密化。

ところで、実用準天頂衛星に防災目的のメッセージング機能が付く可能性が高いと言われているけど、アンテナどうするんだろう。日本エリアにビームを絞る必要があるはずだけど、測位衛星って基本的に姿勢を自由に変えられないので、普通のパラボラではポインティング機構を付けなければいけないし。平面アレイアンテナとか使う? でも、衛星搭載用のアレイアンテナで実績のあるものないんじゃないのかなあ。まさか新規開発? ということで、やっぱり準天頂衛星に通信機能付けるのは技術的に色々と問題が多い気がする。静止衛星だったら簡単なんだけど。

補足: 調べたら、WINDS (きずな) でAPAA というフェーズドアレイアンテナを試験してるらしい (参照)。製作は三菱電機 (参照)。これ使うつもりなのかもしれないけど、仕様色々と変えなければいけないし開発間に合うかどうか。(9/14追記)

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2012/09/05

夜、新宿、あずさの車中でメールを確認しようとしたらサーバに接続できず。モバイルルータ画面もNo Serviceのままか、電波が1本も立たない状況。結局、甲府までずっと繋がらない状況が続く。どうも調べたらイー・モバイルのネットワーク障害 (参照) だったらしい。「大規模障害は一切起こしていない」というのが売りだったはずだけど。

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2012/09/03

10年位ファイルサーバとして運用していたWindows 2000のPCが死んだので、QNAP TS-419P IIを購入。HDDはHGST 7K4000 ×4。設定簡単で静かだし速度も60MB/sは出るし、概ね満足。もう、PCをファイルサーバに立てる必要もない。とりあえずRAID10にしたんだけど、トラブルを考えるとただのRAID1の方が良いかも。

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Nvidia, CUBLAS

GPGPUによるGNSSデータ解析処理の高速化を検討しているので、CUBLASの性能評価結果を貼っておく。これ見るとTesla 2090のDGEMMで大体400GFLOPS弱 (4K × 4K)。Xeon E5-2687W×2 + MKLで360 GFLOPS位 (参照, 10K×10K) なのでほぼコンパラ。GPGPUは小さい行列は有利だけど、大きくなると不利で、約30K × 30K (6GB) を超える行列を直接取扱うのも困難。値段はXeon (RAM 64GB) \60万に比較して、ホストPC含めて\50万位。CUDAにLAPACKは含まれないので他ライブラリ (例えばCULA) の導入も必要。AP次第だけどやっぱり今の時点でGPGPUを導入するメリットは少ない。複数スレッドで沢山小さい行列を処理する様なAPではGPGPUのメリットが生きてくると思うけど、これも3930Kあたりのクラスタの方がコストパフォーマンス良さそうだし。まあ、Kepler 2が出れば少し状況が変わるかもしれないけど。

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2012/09/01

ION Pacific PNT 2013, April 23-25, Marriott Wikiki Beach Resort & Spa, Honolulu, Hawaii

IONの新しいコンファレンス Pacific PNT。ワイキキビーチでspaに入りながら会議。アブスト締切11月5日。

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国土地理院, 津波予測支援に関する国土地理院と東北大学との共同研究の開始について, 平成24年8月31日

本格的に実用化に移行する様で。これ、今試験運用中のプロトタイプの有効性が確認されたということ?

ということで、長基線RTKもっと頑張らなければいけないのだけど、誰か本格的に引き継いでくれないかなあ。 (改良のアイデアがないことないのだけど、今のところ実装も評価も全然やる時間ないので)

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いつの間にか9月だあ。

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〜2012/08/31


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