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MVDR (mininum variance distortionless response) 法によるビームフォーマのアンチジャミング性能に対するADCビット数の影響。1/2波長間隔7素子平面アレイ。左からADCビット数3bit, 8bit, 12bit。図中ジャマーは赤×で3個、ビーム方向は右の緑〇。シミュレーションコードは、Geminiに指示して書いてもらったもので、1行も直していない。これ見ると3bitでも28-38 dBのsuppressionは得られるようだが12bitとは差が大きい。

補足: 要望があったのでシミュレーションコードはここにアップした。(12/13追記)
再補足: シミュレーションコードをGPTとClaudeにチェックしてもらった→GPT、Claude。 (12/13追記)
再々補足: GPTとClaudeのレビュー結果をGeminiに投げてコードを修正してもらった。sim_anti_jam_v0.2.py。(12/14追記)
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OpenAI, GPT-5.2が登場, 2025年12月11日
ChatGPTにPocket SDR FE 8CH-12bitの基板設計頼んでたら、いつの間にか5.2が使えるようになってた。Gemini 3.0対抗だとは思うけどAIの進化スピードは凄まじい。Geminiは会話の記録保存がとても面倒なので、主戦場はGPTに移行するかも。
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Pocket SDRでUSRPやLimeSDRのデータ取り込みができる様になったので、GNSS-SDR (参照) との実行速度比較をしてみた。
(1) RFフロントエンド: LibreSDR (USRP B210クローン)
(2) サンプリングレート: 16.0 Msps (12bit,
I/Q)
(3) LO周波数: 1575.42 MHz
(4) IF帯域幅: 4.0 MHz
(5) 対象信号: GPS L1C/A 10CH, Galileo E1
8CH
(6) 実行環境: CPU Ryzen 9 7945HX (16C/32T,
turbo boost OFF), RAM 32GB, OS: Ubuntu 24.04LTS
(7) SDR S/W: gnss-sdr v0.0.19 (ubuntu package版),
pocket_sdr.py ver. 0.15b (SoapySDRリンク版)
以上の条件で、GNSS信号を捕捉・追尾し、安定したところで、topでCPU負荷を計測。
(a) gnss-sdr: 1500-1700%、Loss-of-Lockが頻発してPVT解は出力されない。
(b) pocket_sdr.py: 110-120%、PVT解は安定して出力される。
GNSS-SDRの設定は難解なのでGeminiに手伝ってもらって何度もconfファイルを修正してやっと動くところまで行った。大体14倍くらいの実行速度差がある様だ。うーん、GNSS-SDRはなんでこんなに遅いのだろう ...。
補足: ChatGPTに「GNSS-SDRはなんでこんなに遅いの?」と聞いた結果。
GNSS-SDR は「汎用性」と「研究用途」を優先した設計のため、以下の特性が
CPU 負荷を極端に上げる:
(1) 汎用プラグイン構成によるオーバーヘッドが大きい
(2) Tracking の計算が非常に重い(DLL/FLL/PLL
の超汎用設計)
(3) USRP デバイスドライバ (UHD) のコストが高い
(4) スレッド / コアの使い方があまり効率的ではない
(5) GNSS-SDR は SSE/AVX をほぼ活用できない箇所が多い
とのこと。逆に「Pocket SDRが何故速いか」聞いたら、「実装者(T.Taka 氏)が「効率の鬼」だから」だと。(12/12追記)
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GeminiとGPTとの対話はホントに役に立つ。今日話し込んだのは、アンテナアレイによるアンチジャミング性能。特に低ビットADCでどの程度の性能が得られるか。GeminiもGPTも、結論として、3bit ADCだとしても、適切な設計をすれば、J/S (Jammer-to-signal ratio) 40-50 dB、すなわち産業用/準軍用CRPA (例えばNovAtel GAJT-710) 程度の性能は得られるとのこと (それ以上 、J/S>60-70dB、完全に軍用、は8bit ADC以上でないと無理だが)。とすると、無理して12bit版Pocket SDR FE 8CHを開発しなくても、という気がしてきた。
補足: どうもJ/S自体の定義が色々あるみたいな話になって、GeminiとGPTの間でも食い違いが目立ってきた。正直ホントのところはよく分からん。あんまりAIの言うことばかり信用するのも危険なので、論文等の一次資料を当たってみないとダメだな。(21:06追記)
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またGeminiとGPTの議論が始まってしまった。問題はアンテナアレイのキャリブレーション回路について、GeminiはWeak Coupling方式を提案し、GPTはRFスイッチ方式を推奨。どっちの言い分もそれなりに説得力がある。まあ、実は実信号によるライブキャリブレーションで十分かなあ、とは思っていて、念のため聞いてみただけなのだけど。
補足: GeminiとGPTの議論を横で見物していると、それぞれの特性がよく分かって興味深い。Geminiは割とアマチュア的な、動けば正義的な発想をするのに対して、GPTは教科書的なプロだったら当然こうするみたいな提案をしてくる。Geminiに比較して少し頭が硬いかなという印象。どちらの意見もとても参考になる。たまに、すぐに分かる間違いを言い出すのも、人間的で可愛い。(15:52追記)
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12bit ADC化Pocket SDR FE 8CHの設計をGeminiとGPTに相談しているのだが、GeminiとGPTの主張が真っ向から食い違って困った。問題はMAX2771とADC間にオペアンプが必要か不要か。Geminiは必要、GPTは不要と主張。正直どっちが正しいか判断できない。GPTの言うことには明らかな間違いが多く指摘するとすぐに撤回するのだけど、今回は引き下がらない。Geminiに対抗心持っているから?
補足: 相互にコピペして論議させて、最終的にGeminiが折れてGPTの勝ち。MAX2771-ADC直結で。GeminiとGPTの議論はRC定数の決定方法等とても参考になった。改めてAI凄い。(6:01追記)
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アンチジャミング対応のためPocket SDR EF 8CHのADC 12-14bit化を検討しているわけだが、Geminiの話ではMAX2771にはADCバイパスモードがあるとのこと。根拠は 3点。
(1) データシートの初めに「The on-chip ADCs
can be bypassed and the analog I and Q signals
output for sampling with external ADCs.」の記述。
(2) データシートレジスタ表にDRVCFG: 0x2:
Analog outputs (ADC bypass mode)の記述。
(3) 前世代のMAX2769では正式にADCバイパスモードが定義され使用実績もある。
ただ、データシートにADCバイパスモードに関する記述は以上以外に一切ない。出力特性 (出力電圧やインピーダンス) も不明。ということで動作確認のため、まずはMAX2771 + 2CHオペアンプ + 2CH ADCの試作基板起こさないとダメだな。
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高須, ソフトウェア無線受信機 Pocket SDR ver.0.15の開発, GPS/GNSSシンポジウム2025, 2025年12月4日, 東京海洋大学
昨日の発表資料をアップ。アンテナアレイ関係の設計は見直し中で最終的なアーキテクチャは全面的に変わる可能性がある。mutual couplingを低減するため、アレイ素子はヘリカルから、Geminiが推奨してくれた小型軽量のデュアルフィードパッチTaogras ADFGP.25A (参照) に置き換える予定。
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